今回は「ロード・エルメロイII世の事件簿」の数年後の物語
『ロード・エルメロイII世の冒険』
のレビューです
『ロード・エルメロイII世の冒険』評価
「ロード・エルメロイII世の冒険」の評価は
☆4.5
です
評価の詳細は後半に書いていきます
『ロード・エルメロイII世の冒険』作品情報
- 原案・監修
TYPE-MOON - 著 者
「三田 誠」さん - イラスト
「坂本みねぢ」さん - 発 行
TYPE-MOON - レーベル
TYPE-MOON BOOKS
本記事で使用している画像の知的財産権は上表の著者・イラストレーター・発行元に帰属します
『ロード・エルメロイII世の冒険』あらすじ
「これより、私は、神を問う」魔術と伝説、幻想と神話が交錯する『ロード・エルメロイII世の冒険』、いざ開幕。
「これより、私は、神を問う」
時計塔支部での講義のため、夏のシンガポールを訪れたエルメロイII世とグレイ。
様々な文化が混淆するこの国で、ふたりはエルゴという名の若者と出逢うことになる。謎多き若者を追って現れる、アトラスの六源。かのアトラス院と彷徨海バルトアンデルス、そしてもうひとりの魔術師が行ったという太古の実験とは? そして、II世が問うことになる神の名とは?魔術と伝説、幻想と神話が交錯する『ロード・エルメロイII世の冒険』、いざ開幕。
引用:BOOK☆WALKER
『ロード・エルメロイII世の冒険』キャラ紹介
ロード・エルメロイⅡ世
FATE/ZERO:第四次聖杯戦争でマスターだったウェイバー・ベルベットのその後の姿
事件簿のラスト、夢にまで見たイスカンダルとの再会後も時計塔のロードとして更新を育成している
自分を暗殺しようとしてきた相手の魔術を解析・分析、さらに改良を加えて特許をとっていくため「略奪公」という不名誉なあだ名がつけられる(「グレートビッグベン☆ロンドンスター」や「絶対領域マジシャン先生」よりはましだと思うがw)
成長が止まったグレイを元に戻すためロードを辞め研究に没頭しようか思い悩んでいるが、そんな矢先にシンガポールで新たな事件に巻き込まれる
グレイ
エルメロイⅡ世の内弟子でアーサー王を埋葬しているとされる村の墓守だが幽霊は苦手
事件簿のラスト、冠位決議のとき第5次聖杯戦争で冬木に限界したアルトリアの影響を受け、髪が一房金色に変化、さらに成長が止まり見た目が一五歳のままになっている
アッド
グレイとともにいる喋る魔術礼装
戦闘時は死神の鎌(グリム・リーパー)形態や大槌形態、盾形態になりグレイと共に戦う
最終形態はかつてアーサー王がカムランの丘でモードレットを討ち取った聖槍「ロンゴミニアド」
グレイが幼いころから一緒だったため気心は知れているがこのうえなく口が悪い
遠坂凛
ご存知「stay night」のヒロインの1人
冬木で起こった第5次聖杯線そのあと、衛宮 士郎とともにロンドンの時計塔に渡りエルメロイ教室で指示を仰ぐ
テレビ版アンリミテッド・ブレイド・ワークスの最終話やFATE/hollow ataraxiaで描かれたようにルヴィアとは犬猿の仲で事あるごとに衝突している
しかし5属性全てを扱えるという希少性からすでに時計塔でも一目置かれる存在になっている
エルゴ
シンガポールで出会った記憶喪失の少年、赤毛の18歳だが年齢よりも笑顔になると若く見える
6本の幻の手を持ちグレイと渡り合えるほどの魔力と戦闘力を持つ
ラティオ・クリドリス・ハイラム
時計塔と並ぶアトラス院の錬金術師
時計塔の君主と同じレベル「六源」であるクリドリスの家系
アトラス院の錬金術師のため「並列思考」「高速思考」を行い演算による未来予知とクリドリス家の特質である「骨」を使用し、使い魔の様に使用したり武器として使い戦う
『ロード・エルメロイII世の冒険』レビュー
霊基アルビオンでハートレストとの戦いから数年後、時計塔のシンガーポール支部に来ていたエルメロイⅡ世とグレイの2人が新たな事件に巻き込まれる
ロンドンから遠いシンガポールで海賊の手助けをしている、謎の「コンサルタント」と呼ばれる魔術師を追うエルメロイⅡ世とグレイが遭遇した魔術師「コンサルタント」とは・・・
遠坂 凛!Stay nightのヒロインが満を持して登場です!
身寄りのない子供の海賊を集め魔術を使い沈没船のサルベージをしているうちに「コンサルタント」と呼ばれるようになった凜、そして凛や海賊たちと一緒にいる本作のキーマンである記憶を亡くした少年「エルゴ」との出会い
エルゴは背中から6本の幻の腕を出すことができるが記憶を亡くしている、自分が何者なのか知らないエルゴに対し幻の手の扱い方を教えるエルメロイⅡ世・・・
そしていつものごとく魔術を解体していくエルメロイⅡ世は、エルゴの中に3柱の神が封じ込められていることに気付く・・・
今回の「冒険」シリーズはこのエルゴの中に封じられた神を解き放つために必要な、神の「名前」を探すため世界を駆け巡る冒険譚です
エルゴの中に神を封じ込めたのはラティオの祖先であるクリドリス家が属する「アトラス院」、FGO第2部に登場した「彷徨海」、そして仙人たちが所属するという「山嶺法廷」の3人の魔術師達、ここにきて「山嶺法廷」さらには「仙人」という新たなる組織も出てきて、この風呂敷はどこまで広がるんだと(笑)
エルゴの謎をメインに置きながらも、やはり今作から登場した凜の存在はデカいです
テレビ版アンリミテッド・ブレイド・ワークスの最終話と同じように第5次聖杯戦争終了後、衛宮 士郎とともに時計塔に渡った遠坂凛はエルメロイ教室で講義を受講することになる、物語の中でも語られていますが先に師事していたルヴィアと時計塔を破壊するようなケンカを繰り広げ、エルメロイⅡ世の胃痛に拍車をかけているとかw
シンガポールで海賊のコンサルタントをやっていたり、エルメロイⅡ世の言葉一つから十のことを汲み取り補佐したりと、stay nightのころよりアグレッシブかつ冷静に、それでいて子供たちを見捨てない優しさを兼ね備えた完璧超人っぽくありながら、モーターボート運転しててハンドルがすっぽ抜けたりとか、どこか抜けているおちゃめさが今まで通りでかわいいです
才色兼備で喜怒哀楽が激しく自信にあふれながらも少し抜けている
時代が移り変わろうとみんなに愛されるいいキャラだと再認識させられました
『ロード・エルメロイII世の冒険』まとめ
1柱目の神の名前を探し当てたものの残り2柱の名前を当てるために次に向かうのは東京、今作はロンドンを離れ世界を巡る旅になりそうです
この1巻だけでも過去に仙人が項羽と虞美人と出会っている話があったり、日本のテレビゲーム好きなエルメロイⅡ世のために士郎が藤村先生から、氷室の天地ではおなじみのオフライン版の「英雄史大戦」を送ってもらっていたりとか、「ロード・エルメロイⅡ世」シリーズと「FATE/Starange Fake」に関しては、至る所に他Fate作品の話が散りばめられて、TYPE-MOONファンはニヤニヤしながら読めること間違いないです
(自分は「英雄史大戦」の文字に吹き出しました・・・まさか氷室の天地ネタをもってくるとは・・・)
特にラスト2ページに描かれた「〇〇〇ー」「〇〇〇也」
読んでて「まじか!?」と思ってしまいました〇〇〇〇の世界線と重ねるの?しかも〇と〇〇の〇〇後?〇〇〇〇のラストらへんの時間軸?
(ちょっとネタバレにも程があるので伏字にしました)
発売はまた年末あたりになるでしょうがもう早く2巻が読みたくてたまりません!