今回は「自称ランクのお兄様が~」やアニメ化も決定した「友達の妹が俺にだけウザい」で有名な三河ごーすとさんの新作
『義妹生活』
のレビューです
『義妹生活』評価
「義妹生活」の評価は
☆4.5
です
評価の詳細は後半に書いていきます
『義妹生活』作品情報
- 著者
「三河 ごーすと」さん - イラスト
「Hiten」さん - 発 行
KADOKAWA - ジャンル
ラブストーリー - レーベル
MF文庫J
本記事で使用している画像の知的財産権は上表の著者・イラストレーター・発行元に帰属します
『義妹生活』あらすじ
同級生から、兄妹へ。一つ屋根の下の日々。
高校生の浅村悠太は、親の再婚をきっかけに、学年で一番の美少女・綾瀬沙季と一つ屋根の下で兄妹として暮らすことになった。
互いに両親の不仲を見てきたため男女関係に慎重な価値観を持つ二人は、歩み寄りすぎず、対立もせず、適度な距離感を保とうと約束する。
家族の愛情に飢え孤独に努力を重ねてきたがゆえに他人に甘える術を知らない沙季と、彼女の兄としての関わり方に戸惑う悠太。
どこか似た者同士だった二人は、次第に互いとの生活に居心地の良さを感じていき・・・。
これはいつか恋に至るかもしれない物語。
赤の他人だった男女の関係が、少しずつ、近づいていき、ゆっくりと、変わっていく日々を綴った、恋愛生活小説。
『義妹生活』キャラ紹介
浅村 悠太(あさむら ゆうた)
高校2年生
特技や才能がある訳でもない普通の高校生どちらかというと陰キャ
友人も少なくどこか人と距離を置いていて考え方もドライ
親の再婚により同じ年の妹ができる
綾瀬 沙季(あやせ さき)
浅村 悠太(あさむら ゆうた)と同じ高校2年で親の再婚により妹になる
派手な髪色にピアス、アクセと見た目は派手で体育の授業もサボリ周りを寄せ付けない雰囲気を醸し出している、いわゆる「不良」な見た目
実際は人付きあいが苦手で周りと距離を置くための「武装」であり、隠れて英語の勉強をするなど真面目
読売 栞(よみうり しおり)
浅村 悠太(あさむら ゆうた)がバイトしている書店のバイト仲間の大学生
客からよくナンパされるくらい美人だが言動はちょっと残念
浅村のことをよくからかっている
丸 友和(まる ともかず)
浅村 悠太(あさむら ゆうた)と同じクラスの友人
野球アニメに触発されて野球を始めたアグレッシブなオタク、学校の情報を
奈良坂 真綾(ならさか まあや)
綾瀬 沙季(あやせ さき)と同じクラスの友人
全生徒と仲がいいのではないかというくらい交友関係が広く、男子の人気も高い陽キャモンスター
浅村 太一(あさむら たいち)
浅村 悠太(あさむら ゆうた)の父親
ちょっと抜けているがやさしい父親
綾瀬 亜季子(あやせ あきこ)
綾瀬 沙季(あやせ さき)の母親
おっとりしてる性格
『義妹生活』レビュー
「義妹」というと響きからよくあるテンプレパターンのような、妹がツンデレだったりとかいったものを想像しがちですが、この「義妹生活」はどちらかというと「生活」をメインにした物語になっています
そのため、すごい盛り上がりがあったりとか突飛なキャラクターがいたりすることもなく、親の再婚により義理の兄弟になった同い年の高校生とその周りの家族や友人たちとの生活を淡々と描いています
兄になる浅村 悠太(あさむら ゆうた)も妹になる綾瀬 沙季(あやせ さき)も、高校生とは思えないほど達観しているというかクレバーな性格で、お互いが気遣いをしていて性格的には似たもの同士だけど、家族になったばかりのためか微妙な距離感を感じつつも一緒に生活していく中で、ゆっくりと信頼を築いていき距離を縮めていくのがすごく惹かれていきます
ここまでの説明だと盛り上がりとかも少ないからなんかイマイチ?・・・と感じる人もいるかもしれませんが、実際に読んでみるとこれが不思議とスラスラ読めてしまうし、読後感も心地よく早く続きを読みたいと思ってしまう作品です
なのでラストちょっと前の沙季のギブの返し方が個人的にはあまり好きではなかったんですが、ここに関しては個人差あるでしょうね
『義妹生活』まとめ
通常の「義妹もの」とは一線を画す内容になっていますがラコメではなくラブストーリーを読みたい人にオススメの作品です
個人的な推測ですが沙季の友人で陽キャモンスターの奈良坂 真綾(ならさか まあや)が色々と引っ掻き回していくような気もしますが、2巻では2人の関係はどうなっていくのかが楽しみです
特にラストの紗希の日記が気になってしまいますね