今回は
『培養カプセルを抜けだしたら、出迎えてくれたのは僕を溺愛する先輩だった』
のレビューです
『培養カプセルを抜けだしたら、出迎えてくれたのは僕を溺愛する先輩だった』評価
「培養カプセルを抜けだしたら、出迎えてくれたのは僕を溺愛する先輩だった」の評価は
☆4.0
です
評価の詳細は後半に書いていきます
『培養カプセルを抜けだしたら、出迎えてくれたのは僕を溺愛する先輩だった』作品情報
- 著 者
「冴吹稔」さん - イラスト
「西陽 ミツバ」さん - 出版社
KADOKAWA - ジャンル
ラブコメ、SF、ポストアポカリプス - レーベル
富士見ファンタジア文庫
本記事で使用している画像の知的財産権は上表の著者・イラストレーター・発行元に帰属します
『培養カプセルを抜けだしたら、出迎えてくれたのは僕を溺愛する先輩だった』あらすじ
ガールフレンドは、マッドサイエンティストでした。
想像できる?
目が覚めたら、240年経ってた僕の気持ちを!?
ちょっとした事故に巻き込まれて死んじゃった僕だけど、
お付き合い始めたばかりの超絶美少女にして
お嬢さまにして才媛中の才媛、天才の呼び声も高い先輩
(※まだナニもできていない)が、
研究に研究を重ね、ついに!僕を生き返らせてくれたんです。
(ってことは先輩何歳よ?)
僕が死んでた間に世界にはイロイロあったらしく、
文明は衰退しているし街はジャングルみたいになっているし…。
僕の青春と、あと性春も取り戻したいんですけど、どうしたらいいんですか?
終末世界をたくましく闊歩し、
青春を謳歌しようとする若者たちの日常を描く、SF青春小説。
『培養カプセルを抜けだしたら、出迎えてくれたのは僕を溺愛する先輩だった』キャラ紹介
高井戸 和真(たかいど かずま)
高校に入学し高根の花と思える先輩に恋し付き合うことになるが、その先輩を守るため命を落としてしまう
相思相愛だった先輩の手により細胞から培養され240年後に蘇生することになる
解柔院 薫子(げにゅういん かおるこ)
資産家である解柔院家に生まれ容姿端麗な才女
和真の一途な想いを受け付き合うが男女の関係になる前に自分を守った和真と死別してしまう
その後は和真を蘇らせるために自分もクローンを生み出し研究を重ねる、240年後に蘇生に成功した薫子は33代目のクローン
マヤ
薫子の研究をサポートする医療型アンドロイド
240年の間に自己進化しネットで得た知識でメイド服を作り着用している
ノゾミの教育係もしているが薫子を本妻、ノゾミは愛人など微妙な教育もしている
ノゾミ
野党に追われていたところを和真と薫子に助けられた奴隷の少女
荒廃した世界でちゃんとした教育を受けていないため年齢よりも幼さを感じる発言が多い
『培養カプセルを抜けだしたら、出迎えてくれたのは僕を溺愛する先輩だった』レビュー
作品タイトルが最近主流の長くてタイトルだけでないようがわかる作品が多いので、「培養カプセルを抜けだしたら~」もタイトルと表紙絵で近未来で主人公と先輩がイチャイチャするデレデレ系のラブコメと思って読みはじめたんですが、実際はラブコメ感は薄く現代で死んだ主人公がクローン技術で培養カプセルから出たのは240年後、外の世界は戦争などで荒廃していてクローンの主人公と自分を蘇らせてくれた美人な先輩といっしょに近未来を生きていくSFサバイバル系でした
とはいえ何もない状態で生き抜くという過酷なものではなく最初は整備の整った秘密基地めいた場所がメインになり、食料やパワードスーツ的なものもあるのでそこまで切羽詰まった感じはないです
中盤以降はいつまでも食料の備蓄があるわけでもないし外の状況を把握するということで基地の外での活動が多くなりますが、野生動物と戦ったり、プルタブが通貨だったり、バケツが貴重品だったり、「汚物は火炎放射器で消毒だ~」とかいいだしそうなヒャッハーな人達と戦ったりとサバイバル感マシマシになっていきます
外の世界の状況はある程度描写されていますが外の世界のコミュニティなどのバックボーンなどは詳細に描かれてはいませんので2巻以降はもっと世界が広がり、細かい部分の説明がされていくんじゃないかな~
ということで続巻を期待しています!
『培養カプセルを抜けだしたら、出迎えてくれたのは僕を溺愛する先輩だった』まとめ
タイトルでラブコメ全開と思わせておいて中身はバリバリのサバイバル系といういい意味で期待を裏切る作品でした
ラブコメが好きな人にはあまりオススメできませんがポストアポカリプスな世界で生き抜くサバイバル系SF作品が好きな人にはオススメのラノベです
特にゲームのフォールアウト4の世界観をちょっと軽くしたような雰囲気なのでフォールアウト好きな人にはぜひ一読してほしいです