このラノ2021!6位の『楽園ノイズ』レビュー 音楽×青春のボーイ・ミーツ・ガール

スポンサーリンク

今回は「このライトノベルがすごい!2021」文庫部門6位

『楽園ノイズ』

のレビューです

『楽園ノイズ』評価

「楽園ノイズ」の評価は

 

☆5.0

 

です

 

評価の詳細は後半に書いていきます

『楽園ノイズ』作品情報

  • 著 者
    「杉井 光」さん
  • イラスト
    「春夏冬 ゆう」さん
  • レーベル
    電撃文庫
  • 発売日
    2020年5月9日

本記事で使用している画像の知的財産権は上表の著者・発行元に帰属します

『楽園ノイズ』あらすじ

出来心で女装演奏動画をネットにあげた僕は、謎の女子高生ネットミュージシャン(男だけど)として一躍有名になってしまう。

けどその秘密が音楽教師・華園美沙緒先生にバレてしまい、口止めでこき使われる羽目に……

無味無臭だったはずの僕の高校生活は、華園先生を通じて巡り逢う三人の少女たち

「ひねた天才ピアニストの凛子」

「華道お姫様ドラマーの詩月」

「不登校座敷童ヴォーカリストの朱音」

によって騒がしく悩ましく彩られていく。

恋と青春とバンドに明け暮れる、ボーイ・ミーツ・ガールズ!
引用:電撃文庫「楽園ノイズ」特設サイト

『楽園ノイズ』キャラ紹介

村瀬 真琴(むらせ まこと)

趣味で自分でアレンジした楽曲を動画サイトに公開している高校1年

姉の提案で顔を隠した女装で動画をアップしたところ、再生数が急上昇するがそのことを学校の先生に知られネタにされ、音楽の授業の雑用などを押し付けられるが、先生が縁で同じ学校で音楽をやっている女の子たちと出会うことになる

華園 美沙緒(はなぞの みさお)

真琴の学校の音楽の先生

真琴が女装動画の「Musa男」であることを知り授業を真琴に丸投げしたり、ゲームのために有給使ったりとかなりの自己中

真琴が少し引いたピアノのフレーズだけで真琴=Musa男と見破ってしまうほど音楽を聴きわける才能は驚異的

冴島 凛子(さえじま りんこ)

子供の頃、大会あらしと呼ばれ様々なコンクールで1位をかっさらっていった天才ピアニスト

かなりの毒舌家で真琴のことを「性犯罪者」呼ばわりする

百合坂 詩月(ゆりさか しづき)

華道の家元の娘

祖父の家で練習したドラムが得意、真琴と凛子が付き合っていると思い勘違い発言を連発する、なにげに天然系

宮藤 朱音(くどう あかね)

真琴と同じ学校の不登校児

どの楽器も高レベルで演奏できるため華園 美沙緒の友人が経営しているスタジオで他のバンドのヘルプを格安でしている。通称「座敷童」

『楽園ノイズ』レビュー

ラノベ系youtuberのみなさんやtwitterのラノベ感想垢のみなさんがおすすめしているのを見て買ってみたんですが

 

かなり面白かったです!まさに青春と音楽のハイブリッド!

 

それぞれ家の事情や考え方など10代が抱える悩みや葛藤をひとりひとりに焦点を当て、登場人物の紹介を兼ねた(美沙緒の真琴いじり、凛子の毒舌、詩月の天然発言、朱音の勘違い誘発言葉使い)軽快で楽しいやり取りを交えながらそれぞれの悩みを音楽の力で解決していく・・・音楽に傷つけられたことがありながらそれでも音楽が大好きな登場人物たちだからこそのストーリー

特に印象的だったのが朱音(あかね)の悩みを解決するため、詩月(しづき)が計画した朱音(あかね)を交えた初めてのセッション中の真琴の思いを綴ったこの文章

 

「結局またセッションだ、と僕は思う。しかたない。僕らにはこれしかないのだ。」

 

音楽を愛していて音楽があったからこそ繋がることができた真琴たちを表現したこの文章に胸が熱くなりましたね

 

ラストは全員が集まってのバンド演奏へそのセッションの描写がすばらしく、たくさんの方がSNSなどで投稿している感想と同じになってしまうんですが

 

「文字なのにその場に流れる音楽が聴こえてくる」

 

 

マンガの「BECK」や「四月は君の嘘」を読んだ時も同じような感覚になったんですが、実際聞こえるはずのない音楽や架空であるはずのその場の熱が感じられる作品に久しぶりに出会えました

 

電撃文庫「楽園ノイズ」特設サイトはこちら

『楽園ノイズ』まとめ

「楽園ノイズ」本当におもしろかったのでみなさんにも読んで欲しい作品!というより

聞いて欲しい音楽です!

「このライトノベルがすごい!2021」文庫部門6位という実績を考えると続巻は確実だと思いますので、2巻が発売されたら即買いします、4人のセッションをまた聴きたいので^^