ラストにうれしい衝撃!ライトノベル『服飾師ルチアはあきらめない』のレビュー

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「服飾師ルチアはあきらめない」

今回は「このライトノベルがすごい2021」で9位にランクインした「魔道具師ダリヤはうつむかない」のスピンオフ作品

『服飾師ルチアはあきらめない ~今日から始める幸服計画~』

のレビューです

『服飾師ルチアはあきらめない』評価

「服飾師ルチアはあきらめない」の評価は

 

☆4.5

 

です

 

評価の詳細は後半に書いていきます

『服飾師ルチアはあきらめない』作品情報

  • 著 者
    「甘岸久弥」さん
  • イラスト
    「雨壱絵穹」さん
  • キャラクター原案
    「景」さん
  • 出版社
    KADOKAWA
  • ジャンル
    クリエイト、ファンタジー
  • レーベル
    MFブックス

 

本記事で使用している画像の知的財産権は上表の原作者・漫画家・キャラクター原案者・発行元に帰属します

『服飾師ルチアはあきらめない』あらすじ

いつか王都を素敵な服で埋め尽くす、幸服計画スタート!

 

「もう、あきらめたりしない」

緑の髪に青の瞳――地味な容姿の自分は決してかわいくなれないと思っていたルチア。しかし幼少期のある出会いをきっかけに、彼女は誰に何と言われようと、大好きな服を着る、気に入った髪飾りをつける、自分が好きなものを好きであり続けると、そう決心する。

成長し、いつか自身の工房を持つことを夢見て日々服を作り続けるルチア。そんな彼女は、友人のダリヤに頼まれて作ったとある靴下がきっかけで、新設される服飾魔導工房の工房長に任命されてしまう。

大抜擢ゆえのやっかみやトラブルも、夢の実現のためならなんのその! ルチアは仕事のかたわら、服飾ギルドを訪れる人々のお悩みも彼女らしく解決していって――。

『魔導具師ダリヤ』シリーズの人気キャラであるルチアを描いた新シリーズ!

いつか素敵な服で王都を埋め尽くす! 服飾師ルチアの幸服計画がここからはじまる!

引用:BOOK☆WAKER

『服飾師ルチアはあきらめない』キャラ紹介

ルチア・ファーノ

幼少期はかわいい服を着て着飾りたいと思っていたが背も低く容姿もかわいくない自分には似合わないと思いうつむいていた

偶然出会った赤髪の青年に「着たい服を着ればいい」と言われ自分好きな服を着るためうつむいていた顔を上げ前を向き服飾師を目指す

相手が貴族だろうと「服」に関しては自分の意見を曲げることなく突き進む

本編の「魔道具師ダリヤはうつむかない」では眼鏡なしのヴォルフを直視しても惑わされることなく、むしろどんな服が似合うかと妄想する稀有な人物

フォルトゥナート・ルイーニ

愛称フォルト

服飾ギルド長でルイーニ子爵家の当主

美男子で女性に大人気だが妻は第1夫人のひとり

服飾の腕もさることながら情熱もすさまじく服を汚すような行為に対しては貴族の力を奮うのもいとわない熱血漢、ルチアの服飾の才能・情熱を見出し工房長に推薦する

本編ではルチアに「重婚無理」と振られている

ラニエリ

ルチアの父の友人で花街で服飾をしている

初めて会ったルチアが顔より先に服を見ていたことから「将来必ず服飾師になる」といいルチアの先生になる

他国の服飾を勉強したいという理由でルチアに布や糸、ミスリル刃のハサミ等たくさんのものを残す

ダンテ・カッシーニ

服飾ギルド幹部

魔物素材と付与に詳しい

ルチアのことを頑なに「工房用」と呼び距離をとっていたが酒の席で服の話で盛り上がり意気投合しそれからは愛称呼びになる

貴族の息子だが普段は砕けた話し方をする

ヘスティア・トノロ

服飾ギルド幹部の金髪の美女

服飾小物に詳しい

ルチアのデザインラフを見て気に入り仲良くなる

ジーロ

縫子達の統括で髭の似合うイケオジ

本名は「ジィスタヴォーロ・コンティーニ」

ルチアの編みや織の年数、服飾の知識を知り初対面で「ジーロ」呼びを許すくらいルチアのことを気にいる

夕焼けのお兄ちゃん

ルチアが幼少期に出会った赤髪の青年

自分の容姿に自信がなく落ち込んでいたルチアに「着たい服を着ればいい」と肯定し背中を押す

『服飾師ルチアはあきらめない』レビュー

「魔道具師ダリヤはうつむかない」に登場するルチアを主人公にしたスピンオフ作品

前半、幼少期は自分の身長や容姿にコンプレックスを持つルチアが「夕焼けのお兄ちゃん」からの一言、そしてその後の出会いで確固たる自分を形成していく過程が前半で描かれ、後半は服に悩んでる人たちの悩みを解決していくすっきり系&人情系

本編ではイケメン・ヴォルフにも目をくれない服飾一筋っ子でぶっ飛んだ面が強いですが、こちらの「服飾師ルチアはあきらめない」では若くして工房長になったことで下の者からの嫉妬で嫌がらせを受けたりするものの、「仕事と性格は別」と嫌がらせをしてきた者を毛嫌いすることもなく受け入れたり、様々な服の作成依頼でも常に相手のことを考え服を作っていく優しさと、いつか自分の工房を持つという自分の夢を追うぶれないひたむきさが描かれていて、幼少期のことも含めただのぶっ飛んだ正確なわけじゃなく、かなりの努力をしていることがわかり(ダリヤと違って前世の記憶とかないですからね・・・)ルチアの新しい面が描かれ読んでて楽しいです

後半は様々な人たちの悩みを服を通して解決し幸せにしていく短編が続きます、ちょっとした「ざまぁ展開」もあったりといった内容です

そしてラストは・・・ネタバレなるので伏せておきます(笑

『服飾師ルチアはあきらめない』まとめ

スピンオフ作品なので本編に登場するダリヤやヴォルフ、フォルトはもちろん、ヴォルフの後輩である魔物討伐部隊のカークの結婚相手など、他キャラとの関係なども描かれていたりしていて読んでてニヤニヤしてしまいます

もちろん本編を読んだいたほうが楽しめますがこちら単体でも十分楽しめる内容になっていて、個人的には続巻を希望しています!