今回は『おくることば』のレビューです
ネットの広告で目に留まって見始めたら面白くて一気に読んでしまった
ちょこっとだけどネタバレあるから見たくない人は今のうちに
このページ閉じてください
『おくることば』評価
「おくることば」の評価は
☆4.0
です
評価の詳細は後半に書いていきます。
『おくることば』作品情報
- 漫 画
「町田とし子」さん - 発 行
講談社 - ジャンル
ミステリー・サスペンス - レーベル
月刊少年シリウス
『おくることば』あらすじ
ある日、男子高校生・佐原は交通事故により死亡した。だが、その死は事故によるものではなかった。幼なじみの少女・千秋によって殺されたのだ。なぜ千秋は自分を殺したのか――? 佐原の死をきっかけにクラスメイトたちの本当の想い、そして新たな真実が見えてくる。
引用:Renta!
『おくることば』キャラ紹介
佐原 真舵
出典:おくることば1巻より
交通事故で死んでしまった高校生、生きているときはいわゆる陽キャ
幽霊であるためもちろん生きている者には見えるはずもなく、仲の良かったクラスメートたちの周りをうろちょろするが 生きている頃にはわからなかったみんなの想いを知ることになり・・・
哀川 千秋
出典:おくることば1巻より
死んだ佐原の幼馴染でクラスの委員長をしている優等生だがちょっと天然系
佐原が死んだことを悲しむがときどき見せる表情は・・・
出典:おくることば2巻より
蓮乗 連
出典:おくることば3巻より
佐原と小学校からの付き合いのクラスメート
男勝りな性格だが佐原のことが好きだったため佐原が死んだことにショックを受ける
斉藤 託
出典:おくることば3巻より
人見知りで不器用なオタク
いわゆる陰キャ
蓮乗のことが好きだが自分が描いた漫画で蓮乗を傷つけた過去がありそれ以来心を閉ざすようになった
メイ
出典:おくることば1巻より
思ったことは口に出してしまうギャル
佐原たちとは繋がりはないが
実は霊が見える体質
霊が見えるといっても言葉を聞き取ったり表情が見れるほどではなく「そこにいる」というのが分かる程度だが、その特殊な体質のため今回の騒動に巻き込まれることになる
飛鳥 謙汰
出典:おくることば3巻より
佐原とは子供の頃、同じサッカーチームにいた幼馴染
高校にはサッカー特待生として入学しサッカーを続けている、佐原の死に想うところがあるのかピリピリしている
飛鳥 実知
出典:おくることば1巻より
佐原と同じ交差点で死んだ飛鳥 謙汰の妹、佐原と同じく霊となって交差点にいるが
彼女は表情も変えることなく黙して語らず・・・
『おくることば』レビュー
物語はいきなり死んだ佐原からのシーン
自分が幽霊だと気付き仲の良かったクラスメイト達のところに行くが当然見える訳もなく、しかし幽霊になってもひたすら明るい佐原
タイトルとしょっぱなから明るい幽霊の組み合わせで「死神くん」みたいなハートフルな話になるのかな~と想像していたら
1話のラストで
出典:おくることば1巻より
いきなりミステリーに突入してしまいました
青春真っただ中の高校生たち、それぞれが心の内に秘めてた真実や想いが佐原の死をきっかけにジワジワと出てくることになり
出典:おくることば2巻より
そして幽霊である佐原は
間近でそれを見聞きすることになってしまう・・・
出典:おくることば2巻より
佐原は事故死だったのか、それとも誰かに殺されたのか?
そして佐原が事故にあった横断歩道でなにも語らず同じ場所にたたずむ飛鳥 実知の過去に何があったのか?
千秋が時折見せる笑顔は何を意味するのか?
物語が進むうちに徐々に解き明かされていく2人の死の真相・・・
古代ローマの政治家ユリウス・カエサルの言葉に
「多くの人たちは、見たいと欲する現実しか見
という言葉があるように、登場人物それぞれが過去の出来事と自分が思う理想の記憶に囚われ、歯車が微妙にかみ合わず次第にずれは大きくなり、真実からかけ離れていき次の事件に繋がったりとミステリーものとしてもおもしろいですし、高校生たちの青春群像劇としてもおもしろかったです
『おくることば』まとめ
「佐原 真舵」を殺したのは一体誰なのか?
話が進むごとに明かされる登場人物の想いと過去の出来事
そして衝撃のラストが!
とはいえ3巻完結なのでサクッと読めてオススメ
最後にちょこっとネタバレすると
ハッピーエンドです^^