今回は「このライトノベルがすごい!2021」で単行本・ノベルズ部門で9位になりました
『魔導具師ダリヤはうつむかない』
のレビューです
『魔導具師ダリヤはうつむかない』評価
「魔導具師ダリヤはうつむかない」の評価は
☆5.0
です
評価の詳細は後半に書いていきます。
『魔導具師ダリヤはうつむかない』作品情報
- 原 作
「甘岸久弥」さん - 漫 画
「住川惠」さん - キャラクター原案
「景」さん - 発 行
マッグガーデン - ジャンル
異世界転生、ファンタジー - レーベル
ブレイドコミックス - 発行日
2019年10月10日
本記事で使用している画像の知的財産権は上表の原作者・漫画家・キャラクター原案者・発行元に帰属します
『魔導具師ダリヤはうつむかない』あらすじ
魔石と魔物で何つくる? 転生前の知識を活かした発想で、魔導具作りに没頭するダリヤは明るい気持ちでいっぱい。魔法のあふれる異世界で、自由気ままなものづくりスタート!
引用:Renta!
『魔導具師ダリヤはうつむかない』キャラ紹介
ダリヤ・ロセッティ
生前は過労死し異世界に生まれ変わった主人公
魔道具師をしている父親と同じく魔道具師を目指す
生前の知識により「あれば生活が豊かになるもの(家電等)」を覚えているものの
チート能力で瞬く間に作り出したりはできないので
魔道具師として研究に没頭している
カルロ・ロセッティ
ダリヤの親バカな父親
ダリヤの魔道具師の師匠でもあり給湯器魔道具の発明により爵位をもらった名誉男爵
好物は酒だが深酒がたたったせいか出先で倒れダリヤを残し亡くなる
人に貸しを作って口止めをするのが趣味でその趣味が死んだ後もダリヤを助けてくれることになる
ヴォルフレード・スカルフォロット
「水の伯爵家」と呼ばれるスカルフォロット家の貴族で王国騎士団魔物討伐部隊に所属
部隊の中でも「赤鎧」と呼ばれる危険が伴う切り込み役をしている
魔物の討伐後に遭難していたところを変装したダリヤに助けられる
整った顔立ちと生まれつき微弱な「魅了」効果のある金色の瞳のせいで昔から嫌な思いをすることが多く
自分の顔がコンプレックスになっている
トビアス・オルランド
オルランド商会の次男でダリヤの兄弟子にあたる魔道具師
ダリヤと婚約していたが結婚前日に婚約解消をしたり勝手にダリヤが登録した魔道具の権利を変えたりと
クズ男
エミリヤ・タリーニ
タリーニ子爵家の貴族でトビアスの婚約者
悪気はないのだが公衆の面前でトビアスとダリヤの婚約破棄の話を大声でしたりとちょっと天然
ガブリエラ・ジェッダ
商業ギルドの副ギルド長
旦那は商業ギルド長のレオーナ・ジェッダ子爵
トビアスと婚約破棄した後、ダリヤが「ロセッティ商会」を立ち上げる際に保証人になったりと面倒を見てくれるカルロの趣味「口止め」をされた1人
イルマ
ダリヤの子供のころからの友達、仕事は美容師
マルチェラ
イルマの旦那さん、仕事は運送ギルド員
ダリヤに商会設立を提案する
オズヴァルド・ゾーラ
会員制の高級魔道具店「女神の右目」の店主
冷風送機の魔道具の発明で名誉男爵の爵位を得た、ダリヤの父親カルロと高等学院での後輩
過去にカルロに相談しカルロの趣味「口止め」をされた1人
ルチア・ファーノ
ダリヤやイルマの幼少期からの友人
幼いころは自分の身長や見た目から可愛く着飾ることをあきらめていたが偶然の出会いから服飾師になることを目指す
眼鏡なしの魅了状態のヴォルフを見てもまったく惑わされず、むしろどんな服装が似合うかを妄想する元気いっぱいな服飾マニア
『魔導具師ダリヤはうつむかない』レビュー
1巻はダリヤの子供の頃の話やトビアスとの婚約そして婚約解消、親しい人たちの登場とヴォルフとの出会いとゲームで言うところのチュートリアル
おもしろいゲームってチュートリアルから引き込まれるように「魔導具師ダリヤはうつむかない」も同じく1巻から面白い!
偶然の出会いから再会したヴォルフと仲良くなっていくんですが、見た目のせいでちょっと女性不信気味なヴォルフと結婚前日に婚約解消されたダリヤ、この2人の恋の進展はまだまだこれからって感じです、
2巻ではヴォルフとの話が多くなるんですがヴォルフが子犬みたいでかわいいです^^
3巻ではダリヤとロセッティ商会のターニングポイントになる水虫対策の靴下と中敷きの話
ダリヤが魔物討伐の遠征でヴォルフに持たせた5本指靴下と風の魔力を込めた靴の中敷が水虫予防にもいいかも・・・という話を聞きつけた水虫に悩む討伐隊の面々が、ベテラン・新人問わずみんな欲しがり大口論になっていく・・・
話の発端になったドリノはしれっと逃げて、寡黙なランドルフはマイペースに自分にも要求するというね・・・今後も頻繁に登場するヴォルフと仲がいいドリノとランドルフの性格がしっかり表れているシーンです
そして、この水虫対策の靴下と中敷きがロセッティ商会に大口注文が入ることとなりダリヤの運命が変わる分岐点でもあります
3巻巻末の書下ろしマンガで水虫対策の五本指靴下を実際に作る服飾ギルド員でダリヤの幼少期からの友人・ルチアが登場
原作でもルチアは「服飾師ルチアはあきらめない」スピンオフ小説が発売されるくらい人気があります
登場したばっかりですがこのルチア何がすごいって、今後の展開でヴォルフの素顔を見てもまったく気にすることがない!
それよりもどんな服装ならヴォルフに似合うかしか考えない重度の服飾マニア!
ダリヤの新しい魔導具製作を手伝っていくルチアは今後も登場してくる重要キャラなので4巻以降の活躍が楽しみです
また「魔ダリ」では食事風景も頻繁に描かれていてマンガ版でも
・ヴォルフと一緒に焼き肉&酒
・ヴォルフと一緒にほっけの塩焼き&日本酒
・イルマ・マルチェラといっしょに串揚げ&酒
・ヴォルフと一緒に豚しゃぶ&酒
とグルメまんがか?と思ってしまうほどおいしそうな料理とお酒が登場し、読んでるとおいしいつまみと酒が欲しくなってしまうくらいです
原作の「小説家になろう」では1話まるまる食事シーンということも多いです^^
『魔導具師ダリヤはうつむかない』まとめ
異世界転生だけどバトルがある訳でもなくものすごいチートがある訳でもなく生前の知識が少々あるだけ、テンプレのなろう系ではなくファンタジー世界での1人の女性の恋愛とサクセスストーリーを中心にした物語なので立身出世ものが好きな人にはオススメです
1~2巻までは追放系からのヴォルフという美男子に出会うざまぁ系ラブストーリーの要素が強かったですが、3巻の討伐隊の水虫対策の靴下と中敷きをきっかけに貴族たちとの繋がりが増え、恋に仕事にひたむきに頑張るダリヤの姿は他の異世界転生ものと一線を画した作品になっていて、ストーリーが進むとさらに面白くなっていくので、気になった人は書籍版の「魔道具師ダリヤはうつむかない」か原作の「小説家になろう」版を読んでみることを強くおすすめします