【ラノベレビュー】『貴サークルは“救世主”に配置されました』

4.0
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「貴サークルは“救世主”に配置されました」

今回はGA文庫大賞【金賞】受賞作の

『貴サークルは“救世主”に配置されました』

のレビューです

『貴サークルは“救世主”に配置されました』評価

「貴サークルは“救世主”に配置されました」の評価は

 

☆4.0

 

です

 

評価の詳細は後半に書いていきます

『貴サークルは“救世主”に配置されました』作品情報

  • 著 者
    「小田 一文」さん
  • イラスト
    「肋兵器」さん
  • ジャンル
    ローファンタジー
  • 出版社
    SBクリエイティブ
  • レーベル
    GA文庫

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『貴サークルは“救世主”に配置されました』あらすじ

GA文庫大賞《金賞》受賞作

100部売れなきゃ世界が滅ぶ!? 同人誌に懸ける青春ファンタジー

 

「ずっと……ずっと、あなたを探していました、世界を救うために」

自分の同人誌によって、魔王の復活が防がれる。突如現れた女子高生ヒメにそう諭された同人作家のナイト。

ヒメの甲斐甲斐しい協力のもと、新刊制作に取り組むのだが……

「えっ、二年間で六部だけ……?」

「どうして『ふゆこみ』に当選した旨を報告していないのですか?」

「一日三枚イラストを描いて下さい」

「生きた線が引けていません」

即売会で百部完売しないと世界が滅ぶっていうけど、この娘厳しくない!?

「自信を持って下さい。きっと売れます」

同人誌にかける青春ファンタジー、制作開始!

引用:BOOK☆WAKER

『貴サークルは“救世主”に配置されました』キャラ紹介

ナイト

同人活動をしているちょっとめんどくさい陰キャな大学

ペンネームは聖夜騎士(スターナイト)かなりこじれた厨二病

売れるものを書くのではなくあくまで自分が好きなものに情熱をささげるタイプのオタクなため今までに売れた同人誌は2年間で6部だけ

謎の女子高生に「救世主」と呼ばれ一緒に世界を救うため同人活動をすることになる

時守 緋芽(ときのもり ひめ:ヒメ)

世界を闇の勢力から守ってきた時守一族の末裔

魔王覚醒により滅びる世界を守るため何千回という未来を戦ったが滅びを止めることが出来なかった

最後の未来の戦いの中で預言書にある救世主の存在を知り魔王復活を阻止するためナイトに近づく

玲愛(れあ:デスメイド)

メイドをこよなく愛するメイドコスプレイヤーの社会人でナイトとは腐れ縁

ナイトの隣の部屋に住んでいて同人誌の背景を手伝うことになる

未来の世界ではヒメとともに戦った戦士だった

杜若 兎衣(かきつばた うい:魔女)

ナイトが通う大学の先輩ですでに小説を発行しているプロの作家

二日酔いでサークルの部室で死にかけているところナイトと出会う

感情があまり表情に出ないタイプで人の言うことを聞かないマイペースな性格

未来の世界では「魔女」とよばれる魔法使いだったが使命感はなく気分で戦っていたためヒメには毛嫌いされている

『貴サークルは“救世主”に配置されました』レビュー

異世界転生ハイファンタジーが多い昨今、珍しくローファンタジー

 

闇の勢力と戦う時守一族の戦士「ヒメ」はその特異能力(タイムリープ)で何千回も同じ時へ戻り戦うが魔王によって滅びた未来しか見てこなかった、そんな未来の中で関西弁のうさん臭いしゃべる預言書が「救世主」予言した

世界を救うには「救世主とともに同人誌を100部売れ」

ヒメは救世主である大学生ナイトと一緒に同人誌販売をしようとするが、ナイトは即売会で数部しか売れない底辺同人作家だった

 

といった感じで同人誌を売ることが世界を救うことになるという目新しい設定

 

まったくオタクのことを知らないヒメがナイトとともに同人活動をしているうちにオタクへの理解が深まり、バトルの最中にも「カイシャクチガイ」などオタ用語を使っているところは設定をいい感じで使っているなと思いました

 

また、未来ではヒメと共に闇の勢力と戦ってきた戦士たちが今の時代でもナイトやヒメの元に集まり、知らないとはいえ闇の勢力を抑えるために同人誌作りを手伝ってるってのは

胸アツです!

 

個性的なメンバーが揃う中でもヒメは一途で真面目でかわいいですねスケジュール管理は鬼ですけどw

『貴サークルは“救世主”に配置されました』まとめ

闇の勢力がどんなものか結局わからないんですが、なぜ同人誌を100部売れば世界が助かるのか?という最初からある伏線も1巻最後にはしっかり回収していておもしろいです(おまけの預言書のムチャぶりもおもしろかったですがw)

バトル要素はあまりなくてクリエイト・サクセスものの側面が強く自分は同人活動をしたことはないもののリアルな感じで、同人活動をしたことある人なら共感できるところも多いのかな・・・と思う今日この頃

クリエイト・サクセスものが好きな人にオススメです^^