【ネタバレ注意!FGOのネタバレにも注意!】『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』レビュー

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今回はアニメ化、舞台化もしたFateシリーズのスピンオフ作品で累計発行部数180万部の

『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』

のレビューです

 

本レビューはネタバレがありますので気になる人はブラウザバックをお願いします!

ついでにFGO5章のネタバレや最終再臨画像もありますのでそっちも気になる方はブラウザバックをお願いします!

『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』評価

「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」の評価は

 

☆5.0

 

です

 

評価の詳細は後半に書いていきます

『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』作品情報

  • 著 者
    「三田 誠」さん
  • イラスト
    「坂本みねぢ」さん
  • 発 行
    TYPE-MOON(単行本)
    KADOKAWA(文庫版)
  • レーベル
    TYPE-MOON BOOKS(単行本)
    KADOKAWA(文庫版)

本記事で使用している画像の知的財産権は上表の著者・イラストレーター・発行元に帰属します

『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』あらすじ&キャラ紹介

主要キャラと他のFateシリーズにも登場する各話のキャラとあらすじを紹介していきます

主要キャラ

ロード・エルメロイⅡ世

Fate/Zeroに登場したウェイバー・ベルベットの未来の姿

第4次聖杯戦争に参加し途中で死んでしまったかつての師である、ケイネス・アーチボルトの跡を継ぎ(むりやり継がされ)エルメロイⅡ世を名乗る

魔術の才能は2流だが他人の才能や魔術を見抜く能力に優れ、現代魔術科の君主(ロード)として後進の育成をしているが、生徒に追い越されることが多く苦悩している

FGO(Fate Grand Order)では三国志の有名軍師・諸葛亮 孔明の疑似サーヴァントとして登場

エルメロイ2世

グレイ

アルトリア・ペンドラゴンと同じ顔を持ち自分のことを「拙」と言う少女

アーサー王の遺体を埋葬しているとされる辺境の村の墓守の一族、エルメロイⅡ世に請われしゃべる魔術礼装「アッド」とともに弟子になる

アッドは様々な形態の武器に変形しその中には聖槍ロンゴミニアドもある。アッドの疑似人格は円卓の騎士でありアーサー王の義兄でもあるサー・ケイがモデルになっている

FGOではサーヴァントとして登場

グレイ

ライネス・エルメロイ・アーチゾルデ

エルメロイⅡ世の師であるケイネスの義理の妹であり、ケイネスの死後、家のエルメロイ派の当主になる、エルメロイⅡ世をからかうことが好きなサディスト、エルメロイⅡ世の胃を傷める原因の筆頭

FGOでは三国志で有名な軍師・司馬懿 仲達の疑似サーヴァントとして登場

ライネス

フラット・エスカルドス

エルメロイ教室の最古参

魔術師らしくないゆるい性格をしているが魔術の才能は天才的、そのため「天才馬鹿」などと呼ばれる

エルメロイⅡ世のあだ名「グレートベン☆ロンドンスター」「絶対領域マジシャン先生」などの大半はフラットによるもの、エルメロイⅡ世の胃を傷める原因のひとり

成田良悟さんが執筆しているFateスピンオフ作品「Fate/Strange Fake」ではマスターとして聖杯戦争に参戦している

スヴェン・グラシュエート

エルメロイ教室最古参の生徒で獣性魔術を使う

フラットとはエルメロイ教室の双璧と言われまじめな性格だが、エルメロイⅡ世に対しての忠誠心が強すぎそれが逆にエルメロイⅡ世の胃を傷めることになる

グレイのことを「グレイたん」と呼んだりかなり好きだが、グレイからは嫌われていると勘違いされている

剥離城アドラ

第四次聖杯戦争から十年後、少年は君主(ロード)となった―――。Fateシリーズに連なる魔術ミステリー、ここに開幕!!

『時計塔』。それは魔術世界の中心。貴い神秘を蔵する魔術協会の総本山。この『時計塔』において現代魔術科の君主(ロード)であるエルメロイII世は、とある事情から剥離城アドラでの遺産相続に巻き込まれる。城中に鏤められた数多の天使、そして招待者たちそれぞれに与えられた〈天使名〉の謎を解いた者だけが、剥離城アドラの『遺産』を引き継げるというのだ。だが、それはけして単なる謎解きではなく、『時計塔』に所属する高位の魔術師たちにとってすら、あまりにも幻想的で悲愴な事件のはじまりであった──。魔術と神秘、幻想と謎が交錯する『ロード・エルメロイII世の事件簿』、いざ開幕。
引用:BOOK☆WAKER

ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト

宝石魔術を使うエーデルフェルト家の次期当主、金髪縦ロールと気位の高い物言いが特徴

プリズマ☆イリヤでは美遊の前にサファイアを使っていたり、Fate/hollow ataraxiaで凜とケンカしたり、テレビ版Fate/stay night [UBW]の最後に凛とガチンコ勝負してた人

FGOではアストライアの疑似サーヴァントとして登場

ルヴィア2

双貌塔イゼルマ

「我が師に問う。――魔術における究極の美とは何か、と」神秘と幻想の事件簿、第二幕開演――!

双貌塔イゼルマに住まう、双子の姫。至高の美を持つとされる黄金姫・白銀姫のお披露目に、エルメロイII世の義妹であるライネス・エルメロイ・アーチゾルテも参加することとなった。時計塔の社交会となれば派閥抗争もありえると、ボディガードとしてグレイを連れて行ったライネスだが、そこで起こった事件は彼女の想像をも超えていた。三大貴族。冠位(グランド)の魔術師。ロード・エルメロイII世は、『時計塔』に巣くう闇をいかにひもとくか。魔術と美、幻想と陰謀とが交錯する『ロード・エルメロイII世の事件簿』、第二幕開演。
引用:BOOK☆WAKER

アトラム・ガリアスタ

魔術師ではなく魔術使いの青年

テレビ版Fate/stay night [UBW]でキャスターメディアを召喚し殺された人

ガリアスタ

蒼崎橙子

時計塔から封印指定を受けている冠位(グランド)の魔術師

空の境界では伽藍堂で両儀式とともに魔術絡みの事件を解決したり、魔法使いの夜では妹の蒼崎青子と壮絶な姉妹喧嘩をしている

橙子

魔眼蒐集列車

「見ることは、人間の歴史で最初の魔術だ」魔眼のオークションへと招待されたエルメロイII世を待ち受けていたのは、新たなる事件だった。

魔眼蒐集列車(レール・ツェッペリン)。それは欧州の森をいまなお走り続ける伝説。とある招待状によって巻き込まれたロード・エルメロイII世は、天体科(アニムスフィア)の一族たるオルガマリーたちとともに、魔眼のオークションに参加することとなる。しかし、エルメロイII世にとっての目的はオークションにあらず。彼にとって欠くべからざる――奪われた誇りを取り戻すことだった。魔眼を欲する者と、魔眼を疎む者。秘中の秘たる『虹』の位階の魔眼とは。幾多の瞳の見つめる中、第三の事件が幕を開く。
引用:BOOK☆WAKER

カウレス・フォルヴェッジ

Fate/Apocryphaでフランケンシュタインのマスターとして登場したカウレスだが、世界線が違うため別な人生を送っている

事件簿の世界線ではエルメロイ教室に所属

カウレス

オルガマリー・アースミレイト・アニムスフィア

時計塔・天体科のロードのひとりマリスビリー・アニムスフィアの娘

FGOでは人理継続保障機関カルデアの(前)所長であり異星の神

アトラスの契約

「人がつくりだした、極小の死後の世界。それこそが墓である」舞台は始まりの地、ウェールズへ!! いま明かされるグレイの過去!?

ついに、物語は『彼女』の故郷に至る。半年前、ライネスとロード・エルメロイII世は、第五次聖杯戦争で勝利する手がかりを得るため、とある辺境の墓地を訪ねていた。だが、一見平凡な墓地と村には奇妙な掟(ルール)と謎が秘められており、そこで遭遇した事件と人々が、後々までふたりを縛り付けることとなったのだ。黒い聖母。ブラックモアの名を継ぐ一族。灰色のフードで顔を隠した、寡黙な墓守の少女。そして、時計塔と並び称される魔術協会のひとつ――アトラス院の院長が姿を現したとき、事件は真に変転する。
引用:BOOK☆WAKER

ズェピア・エルトナム・アトラシア

アトラス院院長であり使徒、かつてアトラス院が発行した7つの内1つの契約によりグレイの故郷に滞在している

Fate世界と月姫世界は世界線が違うのでワラキアの夜になることはない

冠位決議

「君の人生を、最も輝かしいものに捧げたまえ」

不気味に蠢動するハートレスの足跡を辿るべく、調査していたエルメロイII世とグレイのもとにもたらされたのは、『冠位決議』の知らせであった。
何人もの君主と代行たちが集まるという会議に、無論エルメロイII世も召集されることになる。しかし、このたび掲げられた問題は、貴族主義派、民主主義派の双方を揺さぶり、魔術協会全体を混乱に陥れる陰謀の渦だった。
時計塔の地下に広がる大迷宮と、その生還者。
謎の、連続失踪事件。
そして、いずれ劣らぬ時計塔の支配者たち。

『ロード・エルメロイII世の事件簿』、最後の舞台の幕がいま開く――
引用:BOOK☆WAKER

『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』レビュー

Fate/ZEROの人気キャラであるウェイバー・ベルベットのその後を描く「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」は、エルメロイⅡ世の弟子でアルトリア顔のグレイとともに魔術的な謎を解いていくスピンオフ作品です

事件簿というくらいなのでどの話でも殺人事件が起きるんですが、魔術師が起こした事件なので密室殺人であろうとも簡単にトリックを作れてしまうため、犯人を捜す手掛かりは「ホワイ・ダニット(なぜ犯行を行ったか?)」が重要になり事件を起こした理由、動機が精緻に描かれているのが特徴です

そこに他のFate作品のキャラも含めた人物たちが多数登場し物語をより一層複雑にしつつ、Fateならではの魔術によるアクションも入り交じり、単なる推理ものではなくミステリーアクション作品になっています

 

エルメロイⅡ世はFate/ZEROで召喚したサーヴァント・イスカンダルへの想いはウェイバー・ベルベットであった時から変わらず、座に戻った英霊は記憶を亡くすというのが通例であるものの、それでも主であるイスカンダルにもう一度逢いたいという願いが随所に描かれていてFate/ZEROが好きだったのでたまらなく面白いですね

 

魔術師としては下位の能力しかないエルメロイⅡ世が自身が得意とする魔術の解析・解体により、エルメロイ教室の弟子たちの能力を開花させ師匠であるエルメロイⅡ世を追い越していく姿に歯噛みする嫉妬、魔術師として非常になりきれない優しさを秘めた対応により起こる悲喜こもごも

平気で他人を裏切る魔術師の世界でのエルメロイⅡ世の優しさ、甘さ、人間臭さが描かれているくだりは多く、エルメロイⅡ世の生き方は感情移入しやすいです

 

そしてラスト・・・最終巻「冠位決議(下)」はまぁなんというか・・・

控えめに言って最高!

今までの事件簿のキャラが多数登場するわ、他Fate作品の設定をうまく持ってきてるわ、

特にラストの神霊に対しての独白部分では普段一人称が「私」のエルメロイⅡ世がかつてのウェイバーの時のように「僕」になる部分は、いままでロードとして無理をしてきたエルメロイⅡ世の心の奥底に秘めてた部分が吐露されていてFate/Zeroが好きな人にはぜひ読んでもらいたいですね

また、グレイが聞いた神霊の言葉、神霊がグレイたちにしてくれた粋な計らい・・・最高です!

本当によかったです!

『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』まとめ

ロード・エルメロイⅡ世の「事件簿」は完結し最高の物語に出会えた喜びと、最高の作品が終わってしまった物寂しさがありましたが

現在、続編であるロード・エルメロイⅡ世の「冒険」が発売されています!

まだまだウェイバーの胃が痛いのはなかなか治りそうにありませんが、一ファンとしてはそれも含めて楽しんでいけそうです^^