『ひきこまり吸血姫の悶々』ひきこもりが将軍に抜擢!?【ラノベレビュー】

4.0
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ひきこまり吸血鬼の悶々

今回は第11回GA文庫大賞《優秀賞》の

『ひきこまり吸血姫の悶々』

のレビューです

『ひきこまり吸血姫の悶々』評価

「ひきこまり吸血姫の悶々」の評価は

 

☆4.0

 

です

 

評価の詳細は後半に書いていきます

『ひきこまり吸血姫の悶々』作品情報

  • 著 者
    「小林湖底」さん
  • イラストレーター
    「りいちゅ」さん
  • 発 行
    SBクリエイティブ
  • ジャンル
    ファンタジー、コメディ
  • レーベル
    GA文庫

本記事で使用している画像の知的財産権は上表の著者・イラストレーター・発行元に帰属します

『ひきこまり吸血姫の悶々』あらすじ

「たとえ世界がひっくり返っても私は引きこもる!!!」

 

自己評価↓最低 他者評価↑最高 ダメダメ美少女が大勝利!

 

「……ふぇ? な、なに?」

 

引きこもりの少女テラコマリこと「コマリ」が目覚めると、

なんと帝国の将軍に大抜擢されていた!

 

しかもコマリが率いるのは、下克上が横行する血なまぐさい荒くれ部隊。

 

名門吸血鬼の家系に生まれながら、血が嫌いなせいで

「運動神経ダメ」

「背が小さい」

「魔法が使えない」

と三拍子そろったコマリ。

 

途方に暮れる彼女に、腹心(となってくれるはず)のメイドのヴィルが言った。

 

「お任せください。必ずや部下どもを勘違いさせてみせましょう!」

 

はったりと幸運を頼りに快進撃するコマリの姿を描いたコミカルファンタジー!

 

引きこもりだけど、コマリは「やればできる子」!?

引用:BOOK☆WAKER

『ひきこまり吸血姫の悶々』キャラ紹介

テラコマリ・ガンデスブラッド

愛称は「コマリ」

貴族の名門ガンデスブラッド家の次女だが吸血鬼なのに血が苦手で飲めない

3年前に起きた学校でのいじめから逃げるため引きこもっていたが

「皇帝になれるなら働いてもいい」

と冗談で言ったのを父親が真に受け、問題ばかり起こした荒くれたちを集めた第7部隊の将軍「七紅天」にされてしまう

激弱なコマリは将軍としてやっていけるのか?

自称「1億年に1度の美少女」

ヴィルヘイズ

コマリの専属メイド 愛称は「ヴィル」

専属なのにまったくコマリの意見も聞かず勝手に話を進めるわ、百合発言前回の変態さん

特殊な烈核開放を使用することができる

カオステル・コント

コマリが率いることになった部隊の幹部、幼女誘拐の疑いにより第7部隊に配属される、冷静沈着な喋り方をする枯れ木のような男

一見、常識人の様に見えるがただの変態ロリ紳士

ベリウス・イッヌ・ケルベロ

コマリが率いることになった部隊の幹部

殺人の罪により第7部隊に配属される、獣人のため頭が犬

殺人をしているが1番まともな常識人

メラコンシー

コマリが率いることになった部隊の幹部

以前、王宮を爆破しようとしたため第7部隊に配属される

常にラップ調でしゃべり誰かの気に障るようなことを言うため陽気なバカにしき見えないが実は仲間想いのいいやつ

ヨハン・ヘルダース

コマリが率いることになった部隊の軍人

「獄炎の殺戮者」の異名で呼ばれコマリを殺し七紅天になろうとコマリの命を狙うが、ことごとく返り討ちに会う(返り討ちというか偶然だったりヴィルの罠にはまったり)

作中で死んでいる回数が敵国の将軍より多いキャラ

カレン・エルヴェシアス

コマリたちの国の皇帝

生粋の同性愛者でコマリに対してセクハラをしまくる

『ひきこまり吸血姫の悶々』レビュー

ひきこもりで激よわなコマリも部下の前では声高にかっこいいハッタリをかまし部下たちがどんどん勘違いしていく勘違い系コメディ

 

「魔核」により死んでもよみがえることができるため戦争がエンタメになっているというちょっと特殊なファンタジー世界のため「魔核」や「烈核開放」といった造語がバンバン出てきますが、ストーリーに沿って説明されるため特に気になることもなく読み進めることができます

序盤は主人公でひきこもりの「コマリ」と彼女の専属メイドになった「ヴィル」2人の会話がメインになりますが、変態メイドのヴィルの百合発言にオタ的なツッコミを入れるコマリの会話がテンポよく、楽しみながら読み進めることができます

そのまま皇帝や部下となる第7部隊の幹部たちとの会話になりますが、同性愛者でセクハラ発言ばかりしてくる皇帝や、幼女趣味、ラッパーの第7部隊幹部たちと、どのキャラも個性が強く読んでて飽きることがありません

幹部以外の部隊の面々も美少女が将軍になったことでテンション上がりまくりで

 

「コマリたんマジ覇者」

「踏まれたい」

「イエーッ!コマリン閣下センス絶頂、智謀があって魔法最強」

「声が美声で萌えヴォイス」

「コマリン!コマリン!コマリン!」

 

はい・・・変態ばかりです

 

個人的にはこーゆー名もないモブたちの変態的会話ってかなり好きなんですよね、バッカーノの「ヒャッハー」言ってるモブとか(笑

 

序盤はこのような感じでかなりコメディ色が強くコメディ一色なのかなと思っていると、中盤からコマリが引きこもっていた理由やヴィルの過去、テロリストの登場と、急にシリアスになりコマリがまたひきこもってしまうんですが、嫌々やらされていた将軍の仕事だけどヴィルや部隊のみんなと出会い一緒に戦争をしているうちにみんなとの出会いが楽しかったと思えるようになり

ひきこもりから抜け出しという人の成長していく過程も読んでてエモいです

 

そしてなんといっても主人公のコマリがかわいい!

「りいちゅ」さんのイラストはもちろんのこと喋り方や行動がとにかくかわいい!

これで優しくされたら部隊のモブみたいになってしまいますね(笑

『ひきこまり吸血姫の悶々』まとめ

コメディパートとシリアスパートのバランスも良く1巻できれいにまとまていますが、続巻では未だ登場していない七紅天や他国の将軍たちが登場するみたいなので、続きも読んでいこうと思います。