今回は「転生したらドラゴンの卵だった」「不死者の弟子」「暴食妃の剣」の作者「猫子」さんの新作
『王国の最終兵器、劣等生として騎士学院へ』
のレビューです
『王国の最終兵器~』評価
「王国の最終兵器~」の評価は
☆4.0
です
評価の詳細は後半に書いていきます
『王国の最終兵器~』作品情報
- 著 者
「猫子」さん - イラスト
「nauribon」さん - ジャンル
ファンタジー - レーベル
SQEXノベル - 出版社
スクウェア・エニックス
本記事で使用している画像の知的財産権は上表の著者・イラストレーター・発行元に帰属します
『王国の最終兵器~』あらすじ
劣等生は学院最強!! 王国の最終兵器は“青春”を手に入れたい!?
“騎士”とは、血筋と才能が求められる世界。王都の騎士学院へ入学した少年アインは、教会孤児という出自のせいで最底辺の〈Eクラス〉――通称〈劣等クラス〉へ編成され、大貴族の優等生達に馬鹿にされながら学院生活を送っていた。……しかし、それは表向きのお話。アイン――〈名も無き一号〉。彼は教会暗部が造り上げた王国の最終兵器〈幻龍騎士〉の一員であった。彼の正体を知らされている調整役の学院長が頭を悩ませる傍ら、アインは〈劣等クラス〉を率いて活躍していく。騎士学院での目標は“友達作り”!? 世間を知らない最強少年騎士が、血統主義の貴族たちを圧倒していく痛快アクションファンタジー
引用:BOOK☆WAKER
『王国の最終兵器~』キャラ紹介
アイン
表向きは教会孤児の平民だが本当の姿は教会暗部が有する「幻龍騎士」の1人〈名も無き1号〉
上から命じられたミッションをこなす日々を送っていたが、倒した敵に「空虚な人生だ」と言われ自分の人生の意味を知るために学院に入学することになる
王立レーダンテ騎士学院の劣等クラスと言われる「Eクラス」に配属されるが規格外な行動で周囲を困惑させる
ルルリア
アインが騎士学院に入学試験で出会う平民の女の子
貴族でもなかなかいない火と水の二重属性を持つ
普段はおとなしいがヘレーナに対してのツッコミは容赦ない
ギラン・ギルフォード
凶狼貴族と言われるギルフォード男爵家の子息
凶狼の名にふさわしく荒々しい剣を使う
アインに負けてからは荒々しさは変わらないもののアインの言うことは素直に聞く
ヘレーナ・ヘストレット
金髪縦ロールの騎士爵家の令嬢
お嬢様風なしゃべり方に自尊心の高さと貴族っぽいが、父親は1代限りの名誉騎士爵のため本人が結果を残せなければ平民に逆戻り
お高い発言をしてはギランに睨まれビビりルルリアに突っ込まれるという流れがテンプレw
トーマス
騎士学園の教師で劣等クラスの担任
騎士学院が貴族を優遇している現状に不満を持ち学院長と口論になることもしばしば
アイン達の良き理解者
『王国の最終兵器~』レビュー
「小説家になろう」で好きな作品が書籍化されたので即買いしました
最強の力を持つ主人公が学校で無双していく
タイトルからは「無自覚無双系」っぽいイメージで最初は確かにそんな感じなんですが、劣等クラスで仲間になる、ルルリア・ギラン・ヘレーナたちのキャラが立っていることもあって、主人公アインと仲間たちの会話が面白く学園系青春モノの要素が大きくなっていきます
でも、こっちのほうが面白いので全振りでもいいかな、と思うのが個人的感想(笑
もちろんバトルシーンもありますが、アインが無双して俺TUEEEEしている場面よりは、ギラン・ヘレーナ・ルルリアの成長が見られる戦いも多く、努力・友情・勝利というまさに王道少年まんがのような展開で熱くさせてくれます
バトル部分の熱さと青春部分のコメディ感がバランスよくてスラスラ読めてしまいます
またイラストは「豚公爵に転生したから~」も手掛けている「nauribon」さんなんですが、あいかわらず挿絵はかっこいい絵はかっこよく、かわいい絵はかわいく描かれていて、小説家になろうで読んでいた時よりもキャラの表情や場面が想像しやすくて物語の中に入り込めます
特にお気に入りなのが100Pの挿絵、ギランにビビってるヘレーナです(笑
『王国の最終兵器~』まとめ
原作の「小説家になろう」では超脳筋バカの王子やヤンデレ気質のアインの妹分が登場したりと、2巻以降はもっと面白くなっていくので続きが待ち遠しいです
そんなバトルとコメディのバランスが絶妙な「王国の最終兵器~」ですが、やっぱり個人的に好きなのは
・ヘレーナがギランに怒鳴られる
・ヘレーナがビビりながらルルリアの後ろに隠れる
・ルルリアがヘレーナをジト目で見ながら辛辣なツッコミをする
この流れがお約束になってるけど最高です!
あれ?・・・主人公のアインがいない