今回は「僕は友達が少ない」「妹さえいればいい」でおなじみ、平坂 読さんの
『変人のサラダボウル』
のレビューです
『変人のサラダボウル』評価
「変人のサラダボウル」の評価は
☆4.5
です
評価の詳細は後半に書いていきます
『変人のサラダボウル』作品情報
- 著 者
「平坂 読」さん - イラスト
「カントク」さん - ジャンル
コメディ - レーベル
ガガガ文庫 - 出版社
小学館
本記事で使用している画像の知的財産権は上表の著者・イラストレーター・発行元に帰属します
『変人のサラダボウル』あらすじ
異界の麒麟児、混迷の時代に笑顔をお届け!
貧乏探偵、鏑矢惣助が尾行中に出逢ったのは、魔術を操る異世界の皇女サラだった。
なし崩し的にサラとの同居生活を始める惣助だが、サラはあっという間に現代日本に馴染んでいく。
一方、サラに続いて転移してきた女騎士リヴィアは、ホームレスに身をやつしながらも意外と楽しい日々を送る。
前向きにたくましく生きる二人の異世界人の姿は、惣助のほか、鬼畜弁護士、別れさせ工作員、宗教家といったこの地に生きる変わり者達にも影響を与えていき――。
平坂読×カントクコンビがこの時代に放つ、天下無双の群像喜劇、堂々登場!
引用:BOOK☆WAKER
『変人のサラダボウル』キャラ紹介
鏑矢 惣助(かぶらや そうすけ)
探偵事務所所長(ひとりだから)
以前は有名な探偵事務所で働いていたが憧れていたハードボイルドとは違い、浮気調査ばかりなのに嫌気がさし退職する
そして1人で事務所を立ち上げるが結局は浮気調査などの小さい案件しか扱えていない
事務所の場所は2階で1階は喫茶店・・・そんな物件を選んだ理由は名探偵コ〇ン
サラ・ダ・オディン
異世界の皇女
異世界でクーデターが起きて転移門を通じて現代日本に転移し、出会った惣助の探偵事務所に居候することになる
スマホやゲーム、ネットなど日本の文化をすぐに吸収しメタネタ・パロネタを会話中にぶち込んでくる
リヴィア・ド・ウーディス
サラの護衛をしている女騎士
サラの後を追い現代日本に転移するがサラがどこにいるかわからずホームレスなったりいかがわしい店のキャバ嬢やったり・・・
偶然サラと出会うも家事が壊滅的で惣助に追い出され結局ホームレスに戻る
愛崎 ブレンダ(あいさき ぶれんだ)
惣助にちょくちょく依頼する弁護士
見た目は小さい子供だがなかなかに腹黒い
皆神 望愛(みなかみ のあ)
宗教団体の教主
法律で禁止されているサブリミナル効果のある動画を使い信者を増やしているが、たまたま勧誘したリヴィアの魔法を神の御業と勘違いしリヴィアを崇めるようになる
(ついでにリヴィアのフィギュアをご神体として売ることになる)
鈴木さん(鈴切さん)
リヴィアが出会ったホームレス
元はベストセラー作家だったが売れたことによる謂れのない誹謗中傷や、金の無心など人間関係に嫌気がさし本名を隠し「鈴木」という名でホームレスになった
リヴィアの一言をきっかけにまた作家を目指す
閨 春花(ねや はるか)
惣助が以前、働いていた探偵事務所の元・後輩
惣助に惚れているような態度やそぶりを見せるが、探偵としての仕事「別れさせ屋」のため普段から男が勘違いしてしまうような行動をしている
永縄 夕奈(ながなわ ゆな)
惣助が依頼を受けたいじめに被害にあっている女子高生
母親のため、いじめに我慢していたが我慢する必要がないとわかった瞬間、拳で報復しようとするちょっとアブナイ子
『変人のサラダボウル』レビュー
織田信長で有名な岐阜県を舞台に、主人公の貧乏探偵と出会った異世界の姫や騎士の日常を描いたオムニバスのような読み口
異世界から現代日本に転移してきたサラは異常なまでに早く日本になじみ、主人公の惣助といっしょに不倫の証拠集めやいじめの調査など地味な依頼をこなしていく、そんな依頼の中、出会う人たちは「ちみっこ強欲弁護士」だったり「暴力で解決しようとする女子中学生」だったりと癖の強いキャラばかり
一方、サラと同じく現代日本に転移してきたリヴィアは、頼る人もいないため女騎士からホームレスに、ホームレスのおじさんと仲良くなったり、怪しいボランティア集団=宗教集団の指導者に慕われたりとこちらも癖の強いキャラと出会ったり
そしてちょっとした探偵の日常系かと思ってたら、ラストに結構なもんをブッコんできてビックリw
また、登場人物がRPG風に紹介されてるページがちょくちょくあったりとパロネタ・メタネタも多く、分かる人にはニヤリとできるシーンも多く楽しめます
(RPG風紹介は「属性:善・秩序」とメガテンっぽいワードがあったり・・・)
文章は読みやすく、ひとつひとつのエピソードが短めなのでかなり読みやすくあっという間に読んでしまいました
『変人のサラダボウル』まとめ
1巻はキャラ紹介がメインで登場した人物たちが深堀りされていくのは今後になるんだろうけど、結構な数のキャラクター達が登場してるので、2巻以降は群像劇になっていきそうな予感がしてとても楽しみです